成女学園は1世紀以上の伝統を持つ高等学校です。
生徒たちは、アットホームな雰囲気の中、日々笑顔の絶えない穏やかな学園生活を送っています。
成女学園中学校・成女高等学校のブログです。
学園の日々の様子を、学校長および編集委員が中心になってお届けします。
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水槽の環境
更新日:2020年10月23日
夜店の金魚すくいで取った金魚を飼ったことがある人は多いのではないかと思いますが、長生きさせるのはなかなか難しいのはなぜでしょうか。魚もフンや尿を出します。簡単に言ってしまうと、自分が出した排泄物の毒素にやられて死んでしまうのです。水が濁っていれば汚くなったとわかるのですが、アンモニアなどの毒素は無色です。
では、どうしたら良いのでしょうか。一番の方法は頻繁に水を変えてあげること。もう一つは水をきれいにするろ過装置をつけてあげることです。ろ過には物理的ろ過と生物的ろ過の2種類があり、物理的なろ過は、目で見える大きなごみを取り除くものですが、大切なのはもう一つの生物ろ過です。実は微生物の中にはアンモニアなどの有毒な物質を無害な硝酸塩などに変えてくれる正義の味方のような菌がいて、これがきちんと濾過槽の中で増えていくと魚は死ななくなります。
〔編集委員〕
リクガメの雌雄
更新日:2020年10月18日
成女で飼育されているリクガメには名前がついています。生徒たちが決めたものですが、オスがアメちゃん。メスがユキちゃんです。外見からはほとんど違いが分からないので、個体識別のためにユキちゃんの背中には赤い丸シールが貼ってあります。
さて今回はカメの雌雄についてです。実は亀は、生まれたばかりの卵のうちは雌雄どちらになるか決まっていのです。その後、孵化までの温度で雌雄が決まります。卵発生中の環境温度で週が決定する動物はワニやカメそして一部のトカゲなどにみられ、TSDと呼ばれます。カメは、低い温度で卵を孵すとオスに、高温で孵すとメスになります。
アメちゃんとユキちゃんは、人工的にブリーディングされたもので、TSDを根拠にオス、メスを判定しています。なので、本当の雌雄がわかるのはもう少し成長してからという事になるのです。
〔編集委員〕
カメなのに溺れる⁉
更新日:2020年10月13日
今回大きな水槽が設置されるに伴い、リクガメたちを泳がせてあげたいとの声が生徒たちのみならず先生からもあがってきました。なるほど私たちの身近にいるカメは、イシガメ。クサガメ、ミドリガメ(ミシシッピーアカミミガメ)など、みんな泳ぎが比較的得意なカメです。
しかし、現在学校で飼育している亀は、リクガメです。
リクガメは基本泳げません。手足の指を見ればわかるのですが、水かきが一切なく、歩き方も甲羅を完全に持ち上げて陸上を歩くのに非常に適した構造をしています。泳ぎのうまい種類のカメは、肺の中の空気の量を調整して中性浮力を保つこともできますが、リクガメたちは水の中に入れるとなすすべもなく沈んでいってしまいます。そのかわり、乾燥には強く皮膚も丈夫にできています。
〔編集委員〕
水草と二酸化炭素
更新日:2020年10月09日
植物が元気に育成するためには、光合成ができる環境が必要です。
光合成は十分な光と、水、二酸化炭素の3つが必要です。光と水は何とかなりますが、問題は二酸化炭素です。自然界では、魚などが水中で呼吸をすることにより二酸化炭素が作られるのですが、今回は強制的に二酸化炭素を添加することにしました。原理は簡単で、二酸化炭素を細かい泡にして水の中に溶け込ませていく方法です。二酸化炭素は比較的水に溶けやすいので(炭酸水を思いだしてくれれば良いと思います)これで問題ないのですが、逆にあまり多すぎると、今度は魚が二酸化炭素中毒になってしまいます。
生徒たちは、今後水槽の状況に応じて二酸化炭素の濃度を調整していくことになります。
〔編集委員〕
玄関に水槽が設置されました
更新日:2020年10月07日
自然科学に興味を持ってもらおうという趣旨で、リクガメの飼育にチャレンジをしていますが、今度は大きな水槽が置かれました。
中身は、水草を多く入れたもので、見栄えと同時に生態系を学べるものにしていく予定です。設置では、生徒が水槽内の流木などのレイアウトを決め、水草を植えていきました。水槽が大きいので、水草を植えるのも一苦労。田植えの要領で植えていくのですが、しっかり植えないとすぐに浮いてきてしまう水草に悪戦苦闘しながらの作業でした。
魚はまだ入れていませんが、今後どのような水槽に仕上がっていくのか楽しみです。
〔編集委員〕
日向ぼっこ
更新日:2020年10月05日
生徒がのんびり日向ぼっこをしている亀の姿を見て、「のんきでうらやましい」と言っていました。太陽の光線の中には紫外線が混じっています。紫外線と聞くと、お肌の敵、美白の敵、多くの女性は顔をしかめるかもしれません。しかし特にリクガメは、紫外線(UV)を当ててやらないと死んでしまいます。硬い大きな甲羅を持つ亀は、大量のカルシウムを要求します。その時口から摂取したカルシウムは、ビタミンDにより体内に吸収されます。このビタミンDを生成するために紫外線が必要なのです。
なので、生徒にとっては一見のんびり日向ぼっこをしているように見えるのですが、亀にとってはある意味命がけです
〔編集委員〕
生きた教育
更新日:2020年09月25日
子亀のエサは植物です。
草食性のため常に新鮮な草が必要です。もちろん人工的に作られた専用のエサもありますし、八百屋に行けば野菜も売っています。しかし、夏の間はなるべく野草をあげるようにしました。幸い成女には自然豊かな環境があります。もちろんその中には毒のある植物もあり、生徒たちはリクガメに適した植物を、植物図鑑片手に毎日摘みにいきます。
生徒たちの話では、敷地内に自生している野生の桑の葉と、グランドにはえているクローバーが良く食べると報告がありました。
〔編集委員〕
は虫類なのに生徒に大人気
更新日:2020年09月21日
は虫類と聞くとヘビやトカゲを想像する人が多いのではないでしょうか?
それらの動物は一般の人にはあまり人気がありません。しかしなぜか亀だけは爬虫類の中でも特別扱いです。リクガメのケージは、廊下に置かれていますが、休み時間になると生徒たちが集まってきます。子亀は大人気です。生物にあまり興味がない生徒も思わず足を止めて見てしまいます。カメは変温動物なので、外気温が低ければ動かないで寝ていますが、気温が上がってくるとちょこちょこ歩いたり、エサの草を食べたりかわいい姿を見せてくれています。
〔編集委員〕
新しい仲間
更新日:2020年09月18日
自然科学に興味を持ってもらおうという趣旨で、リクガメの飼育にチャレンジします。今回やってきたリクガメは、ケヅメリクガメという亀で、成長すると70センチ、体重は50㎏近くにまでになるアフリカのサバンナに生息する大きな亀です。「そんな大きくなったらどうするの」という声もありますが、今はまだ体重40gで、まだ卵嘴(らんし)が残っている子亀です。爬虫類は環境を飼うともいわれ、いかに生息地の環境を飼育下で再現させられるかが大きなポイントになります。餌の種類はもちろん温度や、湿度や紫外線などの光の当て方など毎日記録をとって観察していきます。
〔編集委員〕
養護教諭奮闘記(1)
更新日:2020年08月03日
7月が終わり、マスク姿ですが生徒達は元気に登校してくれました。
7月中は雨が多く、湿度が100%を記録するなど蒸し暑い日が続きました。新型コロナウイルスの渦の中、今年は夏でもマスクが必要です。でもマスクの内側は高温多湿となり、長時間の着用は熱中症に注意が必要ですし、酸欠状態になることも心配です。そこであらたに、人がいない場所を探しマスクを外して深呼吸をしましょう!
そして水分補給も忘れずにしましょう!という指導を強化しています。
〔編集委員〕