成女では様々な大学や企業との連携活動に力を入れています。
生徒たちが将来をリアルに体感できる機会は、様々な分野に大きな広がりを見せています。
成女のキャリア教育の第3段階「職業を考える」の一環で、国のエネルギー政策を考える出前授業を実施しました。
講師としてお越しいただいたのは、電力会社などに電力を卸しているJ-POWERの社員の方々です。
一国のエネルギー大臣になって発電所をつくるワークショップでは、水力・石炭火力・石油火力・ガス火力・原子力・地熱・風力・太陽光などの発電所を建て、その国の電力をまかなうというミッションにゲーム形式で挑戦しました。稼働率を高めるのか、あるいは環境負荷を抑えるのか、最適解を目指してあれこれ悩んでいたら、異常気象や経済危機がふりかかってきて大慌て! 正解のない問題に挑み、最後には悔し涙を流す生徒もいたほど熱中して取り組みました。
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J-POWERの様々な発電所
最初に電気の特性などについて学びます
タブレットを使ってのワークショップ
高1の自主研究は、高2からゼミに分かれる前の基礎力養成段階の位置づけです。問いの立て方や、正解のない課題に自分なりの解決案を導き出す練習をしながら、9月にはポスターセッションも行います。
その中で、日本のアニメーターが海外に流出していることに危機感を覚えて研究テーマに選んだ生徒が、大手アニメ制作会社の一つである株式会社シャフトを訪問し、ヒアリングを行いました。
アニメ業界の深層に斬り込む直球の質問をさせて頂きましたが、どの質問にも真摯にお答え頂き、ネットで見るだけではわからない本当のことをたくさん教えて頂くことができました。
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©Magica Quartet/Aniplex・Madoka Partners・MBS
会社の入口で記念写真
制作現場も見学させて頂きました
クリアソン新宿は現在JFLに参戦中で、Jリーグ昇格そして2026年には世界一を目指しているサッカーチームです。
拠点はもちろん新宿。サッカーを通して地域と密接に結びつき、豊かさを感じられる世界を実現するという理念を掲げられています。
このたび、そのクリアソン新宿と成女のコラボが決定しました。その第一弾として、成女のチアリーダークラスの生徒たちがクリアソン新宿の公式戦のハーフタイムショーに出演し、見事な逆転勝利に貢献しました!
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公式戦のハーフタイムショーに出演しました
クリアソン新宿のポスター
成女のキャリア教育の第1段階「夢の発見」において、ユニクロとの連携が実現し、ユニクロ新宿高島屋店での職場体験が実現しました。
午前中は朝イチの緊張感のあるスタッフミーティングから始まり、開店時のお客様お出迎え、売り場視察、座学、スタッフインタビューと大忙し。午後は品出し業務に苦闘したり、マネキン作りに奮闘するうちに、あっという間に過ぎた1日でした。
普段は見ることのできない裏方のお仕事を見たり体験することができて、生徒たちも大満足。何よりも、いつも笑顔のユニクロの皆さんに感動しました。
朝イチのスタッフミーティングは緊張感がみなぎってます、、、
売り場でどんな工夫がされているか考えながら回っていきます
マネキン作りにチャレンジです!ボトムスは逆さにして履かせるのですが、これが意外に重労働で…
一本堂は、全国に120店舗以上を展開する焼きたて食パンの専門店。その運営会社IFC株式会社と連携することとなり、成女から徒歩3分の新宿本店とのコラボが実現しました。
成女のキャリア教育の第1段階「夢の発見」ではさまざまな職業体験を行っていますが、今回はお店の定休日にパン作りなどのお仕事を教わり、後日営業日に一日店員として実際にお仕事を手伝うというプログラムです。
パンの製造・販売だけでなく、販売促進やお客様満足度向上など、幅広いお仕事を体験します。さらに、キャリア教育にとどまらず、これからも地域密着で色々な取り組みをしていく予定です。
成女から徒歩3分の新宿本店
ミキサーの説明に聞き入る
生地を切り分けて丸める
本校の部活動(かいけつ部)は、アキュラホームで木のストローに取り組む西口彩乃さんとつながっています。木のストローは、海のプラスチックごみ問題と森林の間伐問題の両方に貢献するということで、G20大阪サミットで採用され、地球環境大賞「農林水産大臣賞」も受賞。
今年2月にはテレビドラマにもなったものです。西口さんはその開発の中心人物で、物事を切り拓いていくパワーに満ちあふれた方です。
生徒たちが西口さんを訪問した際は、ためになるお話をたくさんお聞きすることができましたが、一番強く言われたのが「とにかくやってみること」。
「専門家は多いけど、実践者に価値がある」という言葉は、高校生にとって勇気づけられるものでした。
西口 彩乃さん
西口さんの著書
熱いメッセージをお聞ききして
記念写真
本校の部活動(かいけつ部)は、弁当箱炊飯器やネッククーラーなど、便利なおもしろ家電でおなじみのサンコー株式会社と連携させて頂いています。
身の回りのちょっとした困りごとをヒントにしてアイデア商品に結びつける同社の社風は、まさに今、学校教育で問われている「正解のない課題を発見し解決する力」そのものだからです。
生徒が会社訪問させて頂いた際は、テレビ番組やYouTubeにも多数出演されているekkyさんの案内で社内をぐるっと見学し、最後は商品企画についていろいろなお話をお聞きしました。
これからも何でも相談に乗って頂けるということで、生徒たちの素敵なパートナーです。
試作品を見せてもらっています
マーケティングの仕事を覗き見
ekkyさんと記念写真
本校の表現プログラムのデザインクラスは、株式会社コンセントのデザイナー・アートディレクターの高石有美子先生に講師としてお越し頂いています。同社にはデザイン書の名著「なるほどデザイン」の筒井美希さんも在籍されています。
「デザインとは、誰かの要求を実現するために、自身のセンスやスキルを使って物事を設計すること」で「表現力と社会性が必要」という点で本校の教育方針に合致し、業務提携するに至りました。
デザイン会社による生きた授業はかなり本格的なものですが、毎回生徒たちは驚くようなポテンシャルを発揮しています。
同社筒井美希さんの著作はデザイン書では史上初の20万部を突破
授業の様子
チラシを見て話し合います
各自で制作する時間です
本校の表現プログラムのチアリーディングクラスは、プロフェッショナルチアリーディング協会のプロチアリーダーの永島淳子先生に講師としてお越し頂いています。
同協会はBリーグ(国内男子プロバスケットボールリーグ)をメインに、複数のプロスポーツチームのチアリーダーをプロデュースされています。
自分を表現すること(自己表現)と、誰かの役に立つこと(社会性)の両方が求められるチアリーディング。中でも同協会は誰かの役に立つための「チアスピリット」を理念に掲げており、本校の教育方針に合致しました。
授業では、チアダンスだけでなく、周りの人たちを元気づけるマナーや立ち振る舞いの講義も行われています。
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同協会がサポートする横浜ビーコルセアーズの試合にて
体育祭でチアダンスを披露する生徒たち
高校1年生の「社会と情報」の授業で、あるグループが考案した新商品アイデアをゴディバに提案したのがきっかけで、ゴディバ本社とのご縁を頂きました。
オンラインで役員クラスの方々にプレゼンテーションさせて頂きましたが、生徒たちは緊張しながらも堂々と説明し、たくさんの温かいコメントや質問を頂きました。
そして嬉しいことに、ゴディバカフェのエグゼクティブシェフの方などと社内で検討して頂くことができました。残念ながら商品化には至りませんでしたが、生徒たちには大きな自信になりました。
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生徒たちが考案したゴディバカフェの新メニュー「スノードームパンケーキ
プレゼンテーションの様子
オンラインミーティングのスクリーンショット
マリトッツオを持って記念写真
高校時代に会社を起業した伊藤瑛加さん(中央大学3年)が、高校1年生の自主研究の授業で講演して頂いたのをきっかけに、株式会社Sunshine Delightと史上最年少の産学連携協定を締結しました。
現在は部活動(かいけつ部)を中心に、イベント運営の支援、マスコットキャラクターの制作、TikTok動画の制作などの活動を通して、同社の子どもの日焼け止めの大切さを広めるお手伝いをしています。さらには著名人とコラボした情報発信にもチャレンジ中です!
スタートアップ企業のリアルに参加できることは、生徒たちにとって大きな学びになっています。
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子供のお肌にも優しい日焼け止めは、株式会社コーセーとの協業で開発されました
自主研究の授業での講演の様子
日焼け止め啓蒙活動@流山
日焼け止め啓蒙活動@三鷹
高1の自主研究は、ゼミに分かれる前の基礎力養成段階。問いの立て方や、正解のない課題に自分なりの解決案を導き出す練習をします。そして9月には最初の発表の場としてポスターセッションがあります。
その研究テーマ決めのサポートに、桜美林大学と連携し、大学院生のお二人が3回にわたって来てくださいました。生徒ごとに興味のある分野は様々ですが、どんな相談にもわかりやすく的確なアドバイスをくださり、最後にはどの生徒もテーマを決めることができました。
何でも気軽に質問できました
授業中はあちこちで意見交換
親切なお姉さまのようなお二人
自然科学ゼミが高大連携で取り組んでいる日本薬科大学との共同研究。
令和4年度のテーマは「細菌コロニーの観察~手洗いで細菌は消えるのか?」でした。
事前に実験計画を作成し、その計画に沿って培地への細菌採取を行ったものを、日本薬科大学にお伺いして観察実習をしてきました。実験は手洗い方法別に採取した細菌等の多種にわたった細菌をグラム染色法により、自分たちで染色した細菌を顕微鏡で観察するといったものです。
生徒たちは、普段は見ることのできないような実験機器に緊張しながらも、大学の研究とはどのようなものかを体験察せていただきました。
日本薬科大の齋藤先生の指導のもと、成女の理科室で細菌の採取をしました
大学で培養していただいた細菌
グラム染色法で細菌を染色
自主研究の芸術ゼミは、美術・音楽・書道・工芸・服飾などなど、自分で何かを生み出すことが大好きな生徒が集まっていて、卒業後は音大や美大へ進学をしています。ゼミ生一人ひとり、性格も作風も違うけれども、お互いの個性や作品を認め合って、お互いに切磋琢磨しています。
高大連携では、宝塚大学からご指導いただき、ミュージカルの自主製作やデジタル掛け軸プロジェクトやメディア産業の動向など、制作から座学まで、幅広い芸術に関して勉強させていただく機会を頂戴しています。
ミュージカルの打ち合わせ
大学の図書館も利用しました
自主研究の生活ゼミでは聖徳大学とともに研究を進めています。聖徳大学は「人間教育」という一本の大きな柱を守りながら、幼児教育を核とする女性総合大学です。
R4年度は児童学科児童文化コースの松村裕子先生をお招きし「昔話をもとに紙芝居を作ろう」というテーマに取り組みました。韓国の昔話を日本独自の紙芝居という方法で子どもたちへ伝えるために、手作り紙芝居を制作しました。実際に幼児教育に携わってきた先生との研究だからこそ、本校の生徒たちは実践的な学びを得ることができています。
韓国の昔話もおもしろい!
紙芝居の特徴って何だろう?
自主研究の社会ゼミでは、淑徳大学と高大連携を結び、経済やマーケティング部門など多岐に渡った研究を進めています。
大学の教授から各研究分野に関する直接の指導や講義見学、大学生に向けたアンケート調査(交流)など、本来は大学生から体験する内容を高校生から学べる環境が整っており、社会分野に興味・関心を持っている人に特にオススメです。
大学生向けのアンケート内容を考案中
大学の先生に話す内容を相談中
自主研究の人文ゼミでは、跡見学園女子大学と連携して高大連携研究を行っています。R4年度は、人文という広い分野の中でも心理分野に焦点を当て、コミュニケーションに必要な内容について研究しました。
その一環で、屋上庭園をはじめ跡見学園女子大学のキャンパスを一部お借りし、ブラインドウォーク*を実施しました。(*ブラインドウォーク…目隠しをした相手を案内するペアワーク)
体験の前後に実施した質問紙やアンケートでは、心理学部の教授から分析についてご指導をいただき、高校生では体験できない専門的な研究をすることができました。
いざブラインドウォークへ!
グループで体験を振り返ります
ご指導いただきありがとうございました