成女学園中学校・成女高等学校のブログです。学園の日々の様子を、学校長および編集委員が中心になってお届けします。
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学校長より
1学期終業式を終えて
更新日:2014年07月19日
月日の経つのは早いもので、これから夏休みを迎えますが、まさに「歳月人を待たず」という感じです。生徒のだれもが、4月に新しい学年での目標を立て、新たな気持ちで今年度をスタートしました。そして、きょうの学級活動やホームルームで1学期の通知表を受け取りましたが、その内容については「ありのまま」を認めるしかありません。
「ありのまま」と言えば、ディズニーアニメの『アナと雪の女王』の主題歌、“ありのままで”が、いま流行っています。これが大ブレイクしている理由には、当然、歌やアニメの素晴らしさはあるでしょう。一方、現実には多くの人が普段はいかに「ありのまま」ではいられない毎日を過ごしているか、ということかもしれません。ときには自分の気持ちに素直になり、その言葉どおり「ありのまま」に自分を表現し振る舞いたいものです。しかし、それを常に押し通すと、周りからは「ありのまま」ではなく「わがまま」と受け取られることになりかねません。それを避けるためには、時と場合をわきまえて自分の気持ちをコントロールし、言葉や行動に気を付けることがとても大切です。また、そうすることが、自分の中に眠っている「ありのまま」の力、つまり、それぞれが本来持っている力をうまく引き出すことにつながることだと思います。
あすからは学校という集団生活から解放される夏休みが始まります。「ありのまま」の自分が出やすい環境で、自分自身をコントロールしながら、少しでもやるべきことができれば、とても素晴らしいことだと思います。大人にまた一歩近づくことであり、2学期以降のさらなる活躍を期待したいものです。
〔学校長〕
2学期終業式を終えて
更新日:2013年12月24日
厳しい残暑の中で始まった2学期ですが、いつしか秋も走り去り、いまでは寒空のもと、校庭の木々はすっかり冬支度となりました。
生徒たちは4ヶ月にわたり、教科の学習はもちろん部活動や生徒会活動などにも励んできました。さらに、創立記念祭という大きな行事にみんなで汗を流し、知識だけでなく周りと関わることによって、掛け替えのないものを身につけました。一人ひとりがその努力に応じて手応えを感じていることでしょう。
きょうは担任の先生から成績通知票が手渡されました。伸びたところ、足踏みしたところ、あるいはダウンしたところなど、それぞれ悲喜こもごもであったことと思います。良いところはさらに伸びるように、またうまくいかなかったところがあれば、それにもきちんと向き合い一歩でも前へ進むように努力してもらいたいものです。
明日からの冬休みは、年度途中の節目であるとともに1年の大きな区切りでもあります。それぞれが、2学期だけでなくこの1年をしっかりと振り返り、年度の締め括りである3学期そして輝かしい平成26 年に繋がるよう、有意義な2週間にしてもらいたいと期待しています。
この一年、本ブログをご覧いただきまして、ありがとうございました。本学園関係者ならびに本ブログをご覧いただきました皆様にとりまして、来年がより良い年になりますことを、心よりお祈り申し上げます。
〔学校長〕
始業式を迎えて〝実り多い2学期に〟
更新日:2013年09月02日
空が少しずつ高くなり、
夜が少しずつ長くなりました。
今夏の猛暑を引きずりながらも、
ようやく秋のけはいが感じられます。
けさ、始業式を迎え、また学園に活気が戻ってまいりました。
生徒の日焼けした顔から、この夏休みの充実ぶりがうかがえます。
これまでを反省しつつも、
できなかったことを悔やむのではなく、できたことを心の糧にして、
学ぶ意欲を持った生徒と教える気構え十分な先生が、
お互いにぶつかり合い、
実り多い4ヶ月にしたいと思います。
〔学校長〕
終業式を終えて “夏休みは自分が何をするかが問われる”
更新日:2013年07月19日
今年は記録的な暑さの中で1学期の終業式を迎えました。生徒の気持ちはすでに夏休みに向かっているものと思われますが、きょうの節目に今学期をよく振り返ってもらいたいものです。しっかりと反省するなかで自分自身を見つめなおすことは、有意義な夏休みを過ごすことにつながります。
これまでの4ヶ月間は、どちらかと言えば、先生に指示されることの多かった「学校モード」でしたが、明日からは自ら考え進んで行動する「夏休みモード」にスイッチを切り替えなければなりません。つまり夏休みは、学校が何をしてくれるかではなく、自分が何をするかが問われる6週間です。
また、夏休には多くの自由な時間がありますが、それをどのように使うかは生徒一人ひとりに任されています。これからの約40日間は、どんなことにも自由には責任が伴うということを踏まえて、自分の時間を自分で管理することにチャレンジしてほしいと思います。そして9月、新たな学期の始業式には、それぞれがひと回り成長し、全員がはつらつとした気分で登校することを願っています。
〔学校長〕
3学期を迎えて ― “努力した分は必ず報われる”
更新日:2013年01月08日
新春というだけに梅の枝には既につぼみがふくらみ、寒さ厳しい中にあっても「冬来たりなば春遠からじ」の言葉どおり、春の息吹が感じられます。本ブログをご覧の皆様におかれましては、それぞれ清々しいお気持ちで新しい年をお迎えになられたことと思います。干支の十二支でいうと辰が去って今年は巳年です。竜やウサギのように飛んだり跳ねたりはしません。目標に向かい、地面を這うように一つひとつのことを地道に積み上げ、着実に成長を続ける年でありたいものです。
今朝の始業式では、「努力」をテーマに話をしました。勉強でも部活動でも努力すれば必ずしも目標が達成されるわけではありません。いくら努力しても自分ではどうにもならないことを、だれもが経験していることだと思います。大切なことは、努力したことが結果に結びつかなかった時にどう思うか、またどういう行動をとるかにあるような気がします。
努力は足し算のように、こつこつと努力したという経験が自分の中に蓄えられ、その積み重ねが次に努力するパワーを生み出すのではないでしょうか。努力は結果につながらないこともありますが、努力した分は必ず報われます。少なくとも、成功した人は間違いなく努力していたからであり、他の人よりも努力の積み重ねが多かったからだと思います。
きょうから始まる3学期の学びは、今年度を締めくくる重要な3ヶ月です。最も短い学期であり、ことのほか時の流れが速く感じられます。足もとをしっかり固め、安易に流されることのないように力強い歩みを進めていかなければなりません。中学・高校ともに、3年生は成女での学校生活の集大成を、2年生は最高学年を迎えるためのパワーの蓄積を、1年生は中堅学年となる気構えを、それぞれ期待したいものです。
〔学校長〕
2学期終業式を終えて
更新日:2012年12月22日
早いもので今年も残りわずかとなりました。2学期は、残暑厳しい中での体育祭や紅葉の季節を迎えての創立記念祭も成功裏に終えるなど、学園全体が百花繚乱となるような充実した4ヶ月でした。生徒一人ひとりも、百花を成す1輪の花として咲くことができたように思います。
きょうの終業式では「反省」をテーマに話をしました。今学期の反省だけではなく、年度としては途中ですが、この1年を振り返るよい機会でもあります。それぞれが中学生あるいは高校生、そして本学園の生徒として、有意義な学校生活を送ることができたかどうか、この大きな節目に自らを省みてほしいものです。学校生活における日々の小さな出来事や経験の積み重ねが、それぞれのものの見方や考え方、あるいは無意識の振る舞いや言動にも影響を与えるものだと思います。生徒一人ひとりがこれまでの反省を心の豊かさに繋げてほしいと願っています。
年の瀬を迎え、本学園関係者ならびに本ブログをご覧いただきました皆様にとりまして、来年がより良い年になりますことを、僭越ながら心よりお祈りいたします。
〔学校長〕
※ 本日、終業式ならびに部活動や資格検定等の表彰を行いました。
感動ある2学期に!
更新日:2012年09月01日
今年の夏休みも、昨年に続き節電を心掛けなければならないうえに、とても厳しい残暑が続き、体調を維持するのに苦労しました。しかし、生徒にとっては有意義な40日あまりだったと思います。普段授業などで教わっていることは、どちらかと言えば受身の知識ですが、この期間中は教えるに教えられず、習うに習えない貴重な経験ができたことでしょう。実際に自分で体験し、創意工夫をしながら努力を重ねるなかで、初めて知識は生きたものになります。
一方、この夏休みの前半はロンドンオリンピックが開催され、寝不足になった人も多かったようです。日本選手の活躍にさまざまなドラマを見ることができました。どの選手にも共通していたことは、競技の結果はともかく、自分を支えてくれた周りに感謝して、それまでの道のりを大切に思い、最後まで諦めずに力を尽くしていたことです。そして、一つの目標に向かって懸命に取り組む姿は、多くの人々に深い感動を与えました。
生徒一人ひとりが、オリンピック選手のように、この夏の経験を2学期からの学校生活に生かし、自分色のメダルを目指してほしいものです。特に、今学期に予定されている体育祭や創立記念祭では、一人ひとりの努力はもちろんですが、みんなと助け合い懸命に取り組むことで、大きな感動を味わってもらいたいと思います。
〔学校長〕
“夏休みを迎えて”
更新日:2012年07月19日
陽射しが日増しに強くなり、今年も本格的な夏がやってきました。きょうまでの学校生活では集団での規律やルールが優先されることで、ある意味、受け身で行動しなければならず、授業などで教わっている内容も、どちらかと言えば受け身の知識だったことと思います。
しかし、夏休みは生徒一人ひとりが自分で物事を計画し、自分の責任で行動する絶好の機会です。明日からは学校での集団生活から解放され、普段と異なる時間や空間が与えられますが、だらだらと怠惰な日々を送らないためには、各自の強い意志が問われる40日間と言えるでしょう。
そこで、生徒に期待したいのは、それぞれが自分の心の底から沸き起こる希望や願望をまず具体的な言葉にしてほしいということです。さらに、それをただ願うだけに終わらせず、実現するよう一生懸命に取り組んでもらいたいと思います。
「この夏休み中に、教えるに教えられない、習うに習えないことを体験し、また一歩大人に近づいてもらいたい」と、私自身も生徒に対する希望を「ことば」にしてみました。
〔学校長〕
〝一生は今に在り〟
更新日:2012年01月10日
新たな年を迎え既に十日が経ちました。初春とは名ばかりで厳しい寒さが続きますが、本学園のブログをご覧の皆様におかれましては、清々しいお気持ちで新年を迎えられたことと思います。
「一年の計は元旦にあり」とよく言われますが、今から一世紀以上も前、成女学園が創立された二年前(明治三十年)の元旦に、俳人の正岡子規は「一年は正月に 一生は今に在り」と詠んでいます。年頭にあたり自分を冷静に見つめた彼の凛とした心意気が伝わってくるような句です。「一生は今に在り」とは今の瞬間を大切にし、目の前の現実をしっかり見すえて物事にあたるということでしょうか。とは言うものの、子どもたちには現実に合わせて将来を変えるのではなく、それぞれが思い描く理想の将来に合うように、現実を変えていってほしいと思います。そのためには、現実をすべて受け入れたうえで、今大切なことに勇気をもって取り組む必要があります。たとえ思い通りにならなくても、自分の目標に向けてがんばった分だけ手に入れられるものや、がんばった人だけが手に入れることができる大切なものがある、ということを生徒に分かってほしいものです。私の年齢になると、寂しいことに、これからの人生では考えられる選択肢はあまり残されていませんが、若い人にはそれぞれ大きな可能性がいっぱいあり、まさに「一生は今に在り」という言葉が心に深く響きます。
三学期は一年のうちで最も短くあわただしい時期であるとともに、今年度を締めくくる重要な三か月です。冬の樹々が大地に根を張りながら寒空に向かって枝を伸ばし、春の芽吹く準備をしています。学園の生徒には、一日一日を悔いのないよう次のステージに向かって努力し、有終の美が飾れるようにしてほしいと切に願うばかりです。
〔学校長〕
2学期終業式を終えて
更新日:2011年12月24日
ときの移ろいは早いもので、本学園4号館の蔦(つた)の葉はすっかり落ちてしまい、校庭の樹々もすでに冬の装いを見せています。
今学期は大きな学校行事がありました。体育祭では、それぞれの競技を通して全力を出し切り感動を味わう中から、クラスが団結し絆をさらに深めることができました。創立記念祭では、みんなが協力して1つのものを創り上げる喜びや充実感に浸ることができました。また、それぞれの部活動でもよく頑張り、中にはLMクラブのように対外的にも素晴らしい活躍をしたところもありました。これらはいずれも、生徒一人ひとりがそれぞれの目標に向かって前向きに取り組んだ結果ですが、学校という集団生活の中で、周りとの絆を深めながら得られた大変貴重な体験です。
一方、それぞれの学年の特徴的な様子も見受けられました。不安な思いを抱えながら入学した1年生も今では学校生活に慣れ、とても頼もしくなりました。2年生は生徒会活動を通して学園の中心学年としての自覚が芽生え、学校行事などでも大いに活躍しました。3年生はこれまでの学校生活で得られた達成感を自信に変え、卒業後の希望進路に向けて地道に努力してきました。このように、どの学年の生徒も新しいことに挑戦しながら充実した4ヶ月近くを過ごし、一段とたくましさを増したように思います。来学期、さらには来年度への成長がとても楽しみです。
「絆」の大切さが再認識された今年も残すところ1週間となりました。明日から始まる冬休みには、1年の節目であるお正月を間にはさみます。普段は絆で結ばれていることをあまり意識しないご家族の方と往く年をふり返り、新しい年への夢や希望などに思いを巡らせてほしいものです。
〔学校長〕